「儲けてやる!」とか「負けを取り戻す!」とかは株をやるには危うい感情だと思う。
相場は自分の感情では動かない。
多くの要素と世界中のそういった感情が渦巻いて値を付ける。
その流れを冷静に理解していかないと「自分の都合の良い値」を想像してしまう。
チャートを見て、トレンドを意識して、上げか下げか。
挑む銘柄の決算日やそれに伴ってどんな予想がされているのか。
私の場合、初めて触る銘柄は「Y板」を必ず見る。
だって情報が欲しいから。
でもたまに「買い煽ってるような投稿」や「売り煽っているような投稿」を目にする。
その投稿が言っていることがどんなに正しいと思っていても、
感情的になってはいけない。
「そうだそうだー!」
ってガヤに紛れてはいけない。
あまり好きな表現じゃないけど株にはそういう情報に集まる株主を「イナゴ」と表現する。
わさわさ集まって来るようなイメージからそう呼ばれているのかもしれないけど、
大切なのは集まることではなくて、利益を出すこと。
そして最小限の損失で済ませること。
「そうだそうだー!」
って乗っかるのは良いけど、
自分の都合で決めた値からかけ離れてしまったらどうする。
それでもまだ、
「そうだそうだー!」
って乗っかり続ける?
それは確かにイナゴ。
感情的になると、誰かが想像した値に乗っかりたくなる。
だから見失う。
自分の利益を出すこと。
リスクは常に最小限に留めること。
それだけ。
株に自分の感情を持ち込むな。
買い煽りや売り煽りに惑わされない。
感情が働くと、「上がるかな?」「下がるかな?」と不安になる。
そこにツイッターやらY板の情報を集めようと必死になる。
安堵出来る文章を探してしまう。
「大丈夫そうだな。」
って思いたいだけ。
そこに買い煽りの文章が目に入って、
「そうだそうだ!」
となる。
そこに売り煽りの文章が目に入って、
「そうだそうだ!」
となる。
完全に惑わされてしまっている。
プラス圏で移行しているならまだしも、
含み損を抱えている状態でその情報は危うい。
「塩漬けで構わん!」
って思っていたとしても、
「そもそもの予定はどうだった?」
っていつも自分に問いかけなくちゃいけない。
自分がインした瞬間に全ては決まる。
「買い煽り」や「売り煽り」で決まるわけじゃない。
冷静に。冷静に。
ポジションを取った段階で全ては決まっている。
自分がインする時の感情を考えてみて欲しい。
この銘柄は今インすると「上がる」または「下がる」と予想して入るはず。
結果がその真逆だったとする。
その時は自分のポジションがすでに予想とは反しているところだっただけ。
そこで「上がるだろう」とか「下がるだろう」っていう感情が湧く。
それは構わないけどルールを決めておかなくちゃいけない。
例えばどこまで下がったら売るとか、
どこまで上がったら買い戻すとか。
その逆の場合でも自分でルールとして決めておく。
どんな意見があったとしてもポジションを取ってその後逆に値が動くなら予想はすでに崩壊している。
考えるのはリスク回避。
マジで、速攻で切り替えなくちゃいけない。
リスク回避が出来なければ株は資産を飲み込んでいく。
私はそれで2018年の年末に、見事に一年分の利益をマイナスにした。
ポジションを取った段階で全ては決まる。
後は冷静に、ルールに従うだけ。
重要なのは利益じゃなくて損失をいかに減らせるか。
株には熱があって、トレンドがあって、世界情勢が見事に絡み合っている。
個別銘柄だけを見ているとなかなかそれに気が付かないかもしれないけど、
為替だって、ダウだって、VIXというなんであるのか意味がわからない指数だって、最近ではビットコインの動きにも反応したりする。
正直な話、
私は全てを把握したことは一度もない。
だから勝率100%なんて有り得ない。
絶対に損失を出すのだと思う。
これから損失を重ねる日だってあると思う。
プラスが続いて、「この調子なら○○円の利益が出るぞ!」と思っていた時に損失を出すとする。
その時に「大丈夫。俺は今、乗っている!」とか考えているとより多くの損失を出す。
間違いない。
マイナス圏にいるとしてもプラスになると思っているのだから。
それが危うい。
その感情があるとリスク回避が遅くなる。
または認められなくなる。
一年分の利益なんて買いでポジションを取ってりゃリーマンショック級のパンチ一発でマイナスに転落する。
でも私には「超絶パンチが来る!」って予測は出来ない。
全ての情報を追っているわけではないから。
だからこそ常にリスクがある意識を持つ。
マイナスになった時のリスク回避を徹底しておく必要がある。
株に持ち込む個人的感情はほとんどが敵。
その感情に乗っかるとやけどじゃ済まなくなる。
だからリスク回避。
リスクを最小限にするルールを作る。
毎日予想とは逆に行くようなら、
それはもう情報の集め方から見直さなきゃいけないけど。
株の情報を集める時でさえ感情はいらん。